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共学化反対への死刑宣告

最近急展開を告げる宮城県共学化問題。フェミニスト団体と県教委(と、浅野元知事)が「宮城県内の別学校は不当であり、共学化すべし」と言っているのに対して、各学校の現役生徒とOB,PTAが反対しているアレである。

先日、12月宮城県議会とそれに先立つ文京警察委員会で、以下のような結論が出された。河北新報:「県立高の共学化推進 宮城県議会、請願を採択」

宮城県議会は15日の本会議で、全県立高校の男女共学化を着実に推進するよう求めた請願を全会一致で採択した。11月定例会では、市民団体や同窓会などを巻き込んだ「共学化論争」が再燃したが、2月定例会での請願採択に続き、あらためて「共学推進」を意思表示した。(後略)

色なし緑個人も、この反対派現役生徒の中枢に居る人間である。あんまり詳述すると本当に本名がバレる位の露出はしているのでこれ以上言わないけれど。兎に角、オレ個人としての感想は、

「ふうん、共学化反対も終わりか」

理由はいくつかある。まず、今回の宮城県知事選では村井新知事が共学化凍結・別学維持を公約に掲げて県教委との対決も辞さないという姿勢を表明してここまでやってきたが、今回それに対して全会一致での賛成派請願の採択という形で完全なる拒絶を示したこと。これは村井知事の県政決定段階における影響力の小ささの現れである。

そして、現在共学化賛成派が「政策の肯定」という簡単な命題であること、そして今回の議会も相まって、ある程度統一的かつ簡潔に明確率直な(=強力な)推進運動を進めているのに対し、反対派の歩調の揃わないことは誠に甚だしいのである。一時期「連絡協議会」なるものが新聞でも報道されたがそれっきりであり、各校ごとのイデオロギーを剥き出しにして駄々をこねているだけなのだ。そして、それをまとめるべき立場に立たされた現役生は活動意欲がない。

特に、現役生の筆頭である一高の共学化反対委は本来この役割をもっとも大きく担わなければならないのに、現状は、委員会の革新派幹部が春風駘蕩さを求める保守派委員と対立し、挙句クーデターを起こそうとして失敗し離脱中、残された委員は委員会に居るだけで充足するような保守派か、興味を無くした名義上の委員かといった状態で、どちらにしても委員会のカリスマ性に欠ける。

このような状況では、このまま来年度予算に仙台二高の共学化予算が計上され、ドミノ倒し的に共学化が執行されることは目に見えている。もはや個人的感情を抜きにして言うと、不可避になったといえるのである。

勿論オレ(=反対派)は共学化を良しとする気はないけれど、こうして客観的に考えると、もはや「オーストリア=ハンガリー二重帝国になった後のハプスブルク王朝」の如き無力感に苛まれてしまうのだ。

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